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第6回 『社会のベクトル』



平成22年3月19日 掲載

 社会のベクトルでいうと、最近(*)石油が100ドルを超えたとかいろいろな話を言っていますが、じつは石油は急にはなくならない。いずれにしても一定の有限で高価な資源にはなってきますが、そんな急に代替エネルギーがどうこうというものではない。しかし、今から10年先ぐらいには、やはり石油は非常に使い方を大事にしていかなくてはならない。石油、天然ガス、石炭、いろいろありますが、車などの移動体において石油は必須です。ですから、どうあれいろいろな現象を経ながら、石油は年々高くなっていくと思います。そして2分の1足す4分の1足す8分の1足す……というものの合計が1だから、10年で消費量を2分の1にするということをどんどん繰り返していければ、無限に石油がもつという話になってきます。そういう新しいコンセプトがどんどんできてきながら、世の中全体は大きく言うと今の使い捨ての世界はどんどん変わっていくと思います。
 エコバッグが流行していますが、バブルのころはエネルギーを使うことが美しい社会でした。ただ、これからはエネルギーを消費しないことが美しい社会になる。それはどういうことかというと、ある面では消費することよりも精神性を重んじる、考え豊かな生活、中世のような価値観がまた出てくる。ただ、非常に高精度の画像がリアルタイムにあちこちで動いている世界ですから、ハイテク中世という表現のほうが正しいかもしれませんが、そういう時代が来るのではないか。
 どうあれ、世界じゅうが少子高齢化になっていき、地球規模でのいろいろな分業になっていく。雇用は一つの会社に属するということももちろんありますが、プロジェクト単位でいろいろなジョイントが起こってくる。また、これからはライフスタイルを提唱する企業が伸びていくと思います。

 * 講演会当時

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